パソコンと没交渉のまま、随分日が経ってしまった。しかし、この間も私のホームページは活躍し続けて、医大前メンタルクリニックの新規患者さんのナンバーは、現時点で78に到達した。
この2週間には、公私にわたって、色々なことがあった。大きなところでは、日本の政治が曲がり角に来ている。一つの組織の崩壊の様をわれわれは眼前に、つぶさに観察している。羊だか鹿だか野牛だか、その他何という動物だったか忘れたが、大勢の烏合の衆が、断崖絶壁に向かって、一斉に突進している。それは死へのジャンプであるが、当事者たちを含めて、だれもこれを止めることができない。もちろん、麻生首相一人は、この死へのジャンプにストップをかけることができたが、彼はストップどころか、率先して突っ走っている。しかも、この時点で彼の頭にあったのは、政敵、「麻生下ろし」の中川、武部の名であり、彼らの裏をかいて、解散を決行しようと画策していたというのだから、お粗末も極まれりであろう。並の人間だったら、都議選の結果を見て、なおかつ自分の手で衆院選を戦おうという気にはならないだろう。しかし、この人、この大吉田茂の孫は、漢字が読めないだけでなく、今、目の前に起こっている、この現実が読めない。そして、大勢の仲間を道連れにし、組織を壊滅させる自爆解散を決行しようとしている。未だかつて、これほど狂ったリーダーを見た記憶がない。一将功成りて、万骨枯る! しかし、麻生首相の場合は、何の功もない。彼は自分の近視眼的な、ちっぽけなエゴと体面を守るために、ヤケッパチに断崖に突き進もうというのである。近年の人間の劣化は、こんな低級な総理大臣を生み出すところまで来てしまった。この人の倫理感は「おぼっちゃまくん」のレベルではないか。太平洋の向こうには、前のブッシュ大統領とは比較にならぬ、模範的な大統領が出現した今、わが国の首相は、ますます「さもしい」ばかりである。
しかし、もちろん、責任は麻生首相一人にのみあるのではない。彼に組織の崩壊に直結する、これだけの愚行を許す自民党多数派の責任も大きい。そもそもの最初から、こういう、失言を繰り返しては、すぐに訂正するような、見識のない、現実音痴のマンガ頭をトップに担いだ自民党議員にも大きな問題があった。彼らの愚かさが自らの落選を招くとすれば、それも因果応報かもしれない。
最近、報道ステーションのコメンテーター(星浩氏?)は、こんなことを言っていた。反麻生、麻生の戦いは、所詮コップの中の争いで、そういうのは見るのはおもしろいかもしれないが、大勢には関係ないと。随分分かったようなことをいう人だ。もちろん、今はコップの中の争いかもしれない。しかし、もし、今、麻生首相が退陣して、新しい首相のもとで衆院選をすれば、自民党のダメージは、はるかに少なくて済むかもしれない。たとえば、舛添氏は、それほど卓越した仕事をしたとは思わないが、麻生首相よりはマシであることは間違いないであろう。それというのも、自民党の中にも有能な人は大勢いると思うし、民主党にも、問題点は少なくないと思われるからである。ところが、麻生首相一人のダメさが、二つの党の評価にあまりにも大きな差をつけ、国民の冷静な評価を狂わせてしまうのである。
しかし、トゥー・レイト! 事ここに至っては、もはやこの愚かな集団の自滅、断崖からの転落の大スペクタクルを高みの見物といくしかないようだ。
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