「おぼっちゃまくん解散」補足
7月 20th, 2009 by admin
昨夜のニュース番組で、自民党の「麻生おろし」の動きをどう評価するかという設問に対し、6分:4分で反対という世論調査の結果を報じていた。私が思ったより賛成が少ない。成程、国民の間には、すでに広範な自民党離れが起こっているのだ。だから、私のように、何とか自民党に立ち直って欲しいというような、古い考え方とは、ギャップが生じるのかもしれない。確かに、すでに変えるには遅すぎる。自民党は何年も政権を担当してきた。今度の衆院選は、それらすべてに対する評価であり、今、急に表紙を付け替えてみたところで、どうしようもない。そもそも自民党は、かの年金問題の失政が発覚した時点で、政権を返上してもおかしくはなかった。私の耳に今も響くのは、当時の無能総理、美しい安倍首相の「最後のお一人まで」発言である。こういう、だれも信用していない、見え透いた嘘を平然と言える人間を相手にするのは時間のムダというものである。
さて、今回は国民、世論というものの限界について述べてみたい。最近の麻生総理は、失点続きではあったが、一つだけ同情すべき点があった。それは郵政の西川社長を守って、鳩山大臣を更迭した一件に関して、国民の思わぬバッシングを受けた点である。国民もまた、しばしば近視眼的で、ものごとを深く洞察する能力を欠いている。まあ、一人の皇帝の独裁よりは、マシであろうが。確かに西川社長にも問題はあったかもしれない。簡保の宿の競売で、宮内氏の率いるオリックスに、不当に安い値段で一括売却しようとしたことである。これはまさに、李下に冠を正すような行為である。もっとも、この件については、内部の委員会で、問題なしとの結論が出ている。こういう施設を引き受けるということは、そこでの雇用を守るといった負担も負わなければならないし、単純な計算では結論は出ない。また、処理が遅れれば、それだけ売り手の側の金利負担も増大していく。しかし、細かな計算には、私は興味がない。重要なことは、西川社長は郵政民営化の切り札として、財界からやっと担ぎ出した貴重な人材であり、ちょっとぐらい問題があるからといって、切り捨てていたら、肝心の郵政民営化が頓挫しかねないということである。したがって、鳩山大臣の姿勢は、小の虫を殺して、大の虫を生かすとは反対の態度であり、それ自身、抵抗勢力と疑われかねないのである。したがって、麻生総理の鳩山大臣罷免は、極めて妥当な決断であった。しかるに、国民は局所だけを見て、鳩山大臣のぶち壊し的な判断に支持を送り、麻生首相の支持率はさらに低下してしまった。
国民の愚かさを示すこうしたケースを、われわれはしばらく前にも経験している。小泉首相のときの田中真紀子外務大臣である。この人は今でこそ、首相候補に挙げる人がなくなったが、以前は常連だった。もし本当に首相になっていたら、大変な騒ぎを起こしていたろう。外務大臣でさえ、まるで勤まらなかったのである。こういう一見おもしろいが、判断に感情が絡む、公私混同の呆れた女を持ち上げる国民の見る目のなさには、ただただ感嘆してしまう。小泉首相は、自らにっちもさっちもいかなくなった、この「お嬢様代」を罷免して、もつれたひもを解いてあげたが、このモンスターは、逆に逆恨みして、国民までそれに同調して、小泉首相の支持率を下げたのである。一般国民というのは、本当にバカである。